TimeMachineのバックアップ先をファイルサーバ(Debian)に設定した&手順備忘録
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OSXのバックアップ専用HDDを買ってきたんだけど、USB接続でTimeMachineを利用するのは少々煩わしいと思ったので、サーバに接続してワイヤレスLANで利用することにする。
画像が無いので見づらいです。
サーバ準備
環境は、Debian (etch) と samba 3.x
USB接続の外付HDDを繋ぎ、ext3でフォーマット&マウントする
$ mkfs.ext3 /dev/sda1
OSを問わずSambaで接続ができて、かつ書き込み可能な場所であれば何でも構わないでしょう。NASでもたぶん同様。
設定準備
Macのターミナルで下記コマンドを実行。標準では非対応な外部ボリュームを指定することができるようになる。
$ defaults write com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes 1
iTimeMachineというアプリもありますが実行しているのは上記設定と同じことという認識。なので、あえて余計なアプリは使わないことにした。
以下、TimeMachine用のディスクイメージを作成してサーバへ設置する手順。
1.ディスクイメージ作成
1.1. [アプリケーション]-[ユーティリティ]-[ディスクユーティリティ]を起動。
(/Applications/Utilities/Disk Utility.app)
1.2. メニューの[ファイル]-[新規]-[空のディスクイメージ]を選択。以下のように指定。
項目 | 選択 |
名前 | [Macintoshのホスト名]_[Macintoshの有線LANポート側MACアドレス] |
*「macbookhost_001A2B3C4D5」という感じ | |
* 無線なら無線LANのMACアドレスかと思ったけど違うらしい | |
保存先 | ホームなど適当に ※後で移動するのでどこでもよい |
ボリューム名 | 適当。「TimeMachine」とか |
ボリュームサイズ | 適当。 ※あとで拡張するので、とりあえず10Mとか |
ボリュームフォーマット | Mac OS 拡張(ジャーナリング) |
暗号化 | なし |
パーティーション | ハードディスク |
イメージフォーマット | スパースバンドル・ディスクイメージ |
1.3. 『作成』を押して、指定した場所に次のようなファイルが作成される。(もちろんホスト名やMACアドレスは指定したもの)
macbookhost_001A2B3C4D5.sparsebundle
memo: ネットワーク経由でこの「スパースバンドル・ディスクイメージ」が作成できないため、ローカルで作成している。TimeMachineの設定が保存ボリューム指定だけで済まないのもこの理由みたい。
2.ディスクイメージ配置
作成したイメージをサーバに移動する。Finderからでも、 mv *.sparsebundle /Volumes/where でも、好きな方法で。必ず保存先ボリュームのルートディレクトリにファイルを配置する。
3.ディスクイメージ拡張
3.1. 先程作成したイメージはサイズが小さいため拡張する。
※拡張するなら最初から大きいサイズを作ればいいじゃないかと思うかもしれないが、OS全体をバックアップするならHDDの容量以上の大きさが必要と考えられるため、このようにする。一部だけのバックアップなら欲しい容量だけでいいと思う。
3.2. サーバに移動したイメージファイルをクリックしてマウントする。
3.3. 再び、ディスクユーティリティを起動し、左欄にマウントしたディスクが表示されているか確認する。
あればそれを選択し、ツールバーの[取り出す]でアンマウントする。
3.4. 続いて、[イメージサイズの変更]がクリックできるようになるのでクリックする。
「▼」をクリックして詳細設定。
・[パーティーションとイメージのサイズを変更]を選択
・割り当てたい容量を指定 ※画面下の単位をGBにするとやりやすい。150Gにしておいた。
4.パーティション拡張
ディスクイメージを拡張してもパーテョションのサイズは初回作成時の容量のままになっている。この作業が必要なことになかなか気づかず、かなりつまずいた。
4.1. 上記作業の後、そのボリュームをマウントすると「パーティション」タブっぽいのが表示されるのでそれを選択する。
4.2. そこにある「サイズ」を上限まで指定してあげればよい。(ちなみに、すぐ横にあるボックスを引き伸ばすしても指定できるし、こちらの方が最大まで使えそう。)
5.TimeMachine設定
sparsebundleを入れたドライブをファインダーで「取り出す」 (**これが重要!**)
5.1. 後はTimeMachineの設定(ボリュームの指定:作成したイメージではなく、イメージが置かれているドライブのルート)
5.2. 実行
その他
最初は無線LANで作業をしていたのだけど安定しなかったので有線で作業してました。どうせ大量のファイルをコピらないといけないのなら、最初は有線にしようということで。
上でも少し触れましたが、作成したsparsebundleのボリュームがマウントされている状態だとTimeMachiが自動でうまく処理を完結できないので、アンマウントされてる必要があることに注意。
参考. [TimeCapsuleじゃないNASを使って、TimeMachineを使ってみる:http://blog.openmedialabo.net/232]